ギターを始めるにあたって、よく聞かれるキーワード・・・「コード」。
『C』(シー)とか、『Am』(エーマイナー)とか。
ゼロからギターを始める人にとっては、これが一体何なのか、さっぱりわかりませんよね。
既に習い始めた、練習し始めた人でも、その意味をわからず、ただ習ったままやっているだけ、という人も多いでしょう。
それでも最初は問題ないんですが、ごく基礎の部分だけ、その意味を知っておくといいと思うので、解説しておきます。
本当、基礎の中の基礎の話ですから、もうわかっている人は読み飛ばしてくださいね。
コードとは、和音のこと
コードとは、和音のことです。
ド・ミ・ソとか、ファ・ラ・ドとか。
小学校の音楽の時間で習いましたよね。あれのことです。
言い方を英語にしただけです(笑)
基本的には、「ド・ミ・ソ」のように、3つの音の組み合わせです。
(4つ以上のものもありますが、ここでは省略します。)
コードの種類〜メジャー、マイナー
コードにも種類があります。和音の組み合わせ方が違うんです。
主なものとして、「メジャーコード」と言われるものと、「マイナーコード」と言われるものがあります。
(ほかにもいろんな種類のコードがありますが、まず覚えてほしいのはメジャーとマイナー。他はまた別の機会に。)
メジャーコードというのは、その和音を鳴らした時に、明るい感じの響きがします。
マイナーコードというのは、暗い感じの響きです。
その違いは、3つの音の音程差にちょっとした違いがあるだけ。
それだけで響きが全く違ってくるんです。
メジャーコードのしくみ
ド・ミ・ソの三つの音による和音、これは通常、「Cメジャー」と呼ばれるコードになります。
(呼び方の意味はまたあとで解説します。)
鍵盤で示すと図の通りで、一つ飛び、つまり2音ずつ離れています。
ド(レ)ミ(ファ)ソ、というように。
ただし、ちょっとややこしくなりますが、ミとファの間は、黒鍵がありませんよね。
なので、3つの音が均等に並んでいるわけではなく、正式にはドとミの距離は2音、ミとソの間は1.5音、ということになるんです。
ともかく、こういう配置の音を同時にならすと、綺麗に、明るい感じでハモって聞こえるようになっています。
マイナーコードのしくみ
さてこんどは、マイナーコードです。
同じくド・ミ・ソでも、ミの音を半分ずらしてみます。
ド・ミ♭(=レ#)・ソです。
これを「Cマイナー」と呼びます。
真ん中の音を半音下げるだけで、とても暗い、重たい雰囲気の和音になるのです。
ともかく、三つの音のうち、真ん中に位置する音を半音だけ下げたもの、これがマイナーコードです。
コードの名前、呼び方のルール
例にあげたCメジャー、Cマイナー、これらのコードは、ドの音を基盤として、それにミとソ、またはミ♭とソを積み上げるようにして構成した和音です。
ポップスやジャズなどの世界では、音階を「ドレミファソラシド」ではなく、アルファベットで示すというルールがあります。
「CDEFGABC」です。
Cがド、Dがレ、Eがミ・・・・というように。
それで、ド、つまりCを土台としたコードは頭にCが付き、Cメジャー、Cマイナーというふうに呼ばれるわけです。
土台の音がソ(G)の場合、Gメジャーがソ・シ・レ、Gマイナーがソ・シ♭・レとなります。
ただし・・・ちょっと変わったルールというか風習があって、メジャーコードの場合は、「メジャー」という言葉を省略して言ったり書いたりすることがほとんどです。
楽譜などにただ『C』とか『G』とか書いてあったら、それはCメジャー、Gメジャーのことです。
「ここのコードはDね」と言われたら、それはDメジャーのことです。
一方、マイナーコードの場合は、アルファベット小文字の『m』が付きます。
Cマイナーだったら『Cm』、Eマイナーだったら『Em』というふうに書きます。
読み方はそのまま、「Cマイナー」「Eマイナー」です。
「Cエム」「Eエム」とは読みません。
ギターで弾くコードの形
このド・ミ・ソとか、ド・ミ♭・ソとかを、ギターで鳴らすのがあのギターコード表とかに載っている形です。
たとえばCメジャーのコードを抑えたのが下の写真ですね。
こういう形で弦を押さえることによって、どの弦も、ド・ミ・ソのどれかの音になるような、そんな組み合わせになっているんです。
コードの組み合わせで曲ができている
曲というものは、こういったコードをいくつか組み合わせて作られています。
逆に言うと、コードを多く覚えていくことによって、いろんな曲の伴奏ができるようになる、ということです。
一曲の中に、メジャー、マイナー、またはその他のコードが組み込まれていて、その組み合わせにも法則性があるんですが・・・
それは難しい話になるので置いておいて・・・
とにかく、いろんなコードを弾けるようになっていきましょう、という話です。
コードの覚え方については、長くなるのでまた別の機会に書きましょう^^;