U-FRETとか楽器.meを使うことについて

便利な世の中になりまして、弾き語りたい曲のコードをネットでサクサクッと調べられる時代。

『曲目+コード』で検索すると、すぐに出てきますよね。

 

代表的なのが、U-FLET楽器.meでしょうか。

他にもいろいろありますけどね。

 

これらのサイト、やましんも時々使っていますし、レッスンに来られる生徒さんにも教えたり、すでに使っている人もいたりします。

とても便利なんですが、ちょっとだけ、注意してほしいことがあります。

見ただけで弾かずに、しっかり曲を聴き込もう!

まず一番に言いたいのが、このことです。

なんとなく知っている曲で、コードと歌詞が書いてある、だからなんとなく弾けそう・・・

 

そんなふうに判断して、曲をしっかり聞かずに弾き語っているんじゃないか・・・?

そんなふうに思える演奏を、時々みかけます。

 

どういうところからそれを感じるかというと、コードチェンジの位置です。

これらのサイトには歌詞とコードが書いてあるだけで、楽譜のように小節がきちんと示されているわけではありません。

なので、しっかり曲を聞いて照らし合わせるという作業をやらないと、コードチェンジの場所を間違ってしまいがちです。

 

特に初心者の方だと、間違っていても気づかずにそのまま弾いてしまっている場合もあります。

そのまま自己流でやっていると、いつまでも音感、コードの使い方といった感覚が身につかないので、よくないですね。

 

まずは自分自身で、その歌詞とコードを目で追いながら曲を繰り返し聴くこと、そして最終的には実際に合わせて弾く練習なんかもするといいです。

しかし一番いいのは、それで合っているかどうかを経験者に確認してもらう、教えてもらうことです。

書かれているコードを全て弾かないといけないのか?

U-FLETなどでは、初心者用の簡単弾きモードもあるようです。

難しいコードをなるべく避けて、簡単に弾けるようにアレンジしたものですね。

しかしそれでも、曲によっては細かくたくさんのコードが書かれている場合があります

初心者の方にとっては判断が難しいところで、『本当にこのコード必要??』というようなものもあったりします。

特に目立つのは、メロディーが変わる部分、たとえばAメロからBメロに変わる部分とか、サビの前後とかの境目の部分ですね。

 

細かく言えば、そこはベース音だけが変わる、あるいはテンションノートと言われるような、基本のコードに加わっている音が変わるだけだったり、とかいろいろ・・・

ちょっと初心者の方には難しい話かもしれませんね(^^;

 

先ほどの話と重複しますが、これらのたくさん書かれているコード、どのタイミングでチェンジするか、なかなか判断が難しいかと思います。

少々経験のある人でも悩むことがあります。

結局のところ、これもよく聴き込むか、経験豊富な人に教えてもらう必要があります。

 

ちなみに、やましんの場合、初心者の人に教える時には、けっこうコードを省いたりします。

曲によっては1音単位でコードチェンジが必要になる箇所があったりして、それは初心者の方にはとても難しいことだからです。

とにかく迷ったらそのどちらかの行動が必要です。

イントロ、間奏のコード

だいたいこれらのサイトには、イントロや間奏部分のコードも書かれています。

歌詞がなく、コードだけが書かれているため、余計にコードチェンジのタイミングがわかりにくおいかと思います。

 

また、特に間奏の場合は、その部分だけ転調していたり、歌の部分とは全然違う流れのコード進行が使われていたりすることも多く、難しくなっている場合があります。

そして書かれているコードをただそのまま弾いていたとしても、メロディが鳴っていないため、聞いている側としてはとても物足りなかったり、違和感があったりします

 

もちろん、間奏やイントロも自然な流れのままなら問題ないのですが、場合によってはアレンジが必要。

時々初心者の方におすすめするのは、間奏も歌メロの部分と同じコード進行で短く弾いてしまうとか、サビの部分のコード進行を繰り返すとか、です。

本当にまだ始めたばかりの初心者の方だったら、いっそ間奏は飛ばして、歌の部分だけ練習しましょう、という場合もあります。

結局、U-FLETや楽器meってどうなの??

で、結論です。

これらのサイトは確かに便利なんですが、始めたばかりの初心者の方が独学で活用しようとすると、いろいろと問題点も多いんじゃないかなと思っています。

 

歌詞とコードだけではわからないところが多いはずです。

そしてそのわからないところを、わからないまま、曖昧なまま押し切って続けてしまうことがよくないです。

 

ある程度の基礎を身につけた人が、好きな曲のだいたいのコードを調べるのにはとても便利なサイトだと思います。

要するに、『参考書』であって、『教科書』ではないのです。

 

参考書としては、本当に便利です。

いや便利すぎて、逆に努力しなくなる危険性もうっすらと感じてはいるんですが。

 

あくまでも初心者の方は、独学でこれらのサイトだけを活用するのではなく・・・

★まず曲を覚えるレベルまで何度も聴いて照らし合わせること

★上級者、経験者に指導、アドバイスをもらうこと

これを徹底してもらいたいな、と思います。