苦手なフレーズ訓練法のコツ

先日、レッスンの中でちょっとした特訓をしました。

時々やる方法なんですが…。

 

なかなかうまく弾けないフレーズがあるとします。

ゆっくり丁寧にやれば弾けることは弾けるんだけど、けっこうな頻度で間違えてしまいやるいフレーズ。

 

もちろんそういうところは、繰り返し繰り返し練習することが必要なわけです。

以前のブログでも書いたように、その前後の数小節を加えて繰り返すのがコツ。

 

実はこの特訓には、単なる反復練習以外の意味があります。

それは「悪いイメージで終わらせない」という目的があってのことなんです。

特にレッスンの時など、時間が限られている時には大事なことです。

 

成功した時に、そこで終了すること。

「おー、できた!!」というところで終了。
うまくできたら「もう一回、もう一回」と深追いしない。

とにかく成功イメージを持ち帰る、っていうやつですね。

 

もちろん、家に帰ってじっくりと復習するときは、何度弾いても成功する、というくらいに繰り返してもらえばいいんですけどね。

とは言え、時間は無限にあるわけではありません。

仮に何時間も続けて練習していたとしても、「そろそろ終わりにしないとな」というタイミングが来るでしょう。

そうしたら、「次うまくできたら終了」という区切りをつけるんでっす。

その「うまくできたら」というのも、基準は「今まで弾いた中でもうまくできほう」という程度です。

見本通りに、完璧に、でなくていいです。そこまでの技術がある人なら別ですが。

 

とにかくよくないのが、「ああ、全然ダメだ」というイメージを引きずったまま終えることですね。

特にそのまま寝てしまうのがよくないです。

意識の奥深くに刻み込まれますから。

 

「それをバネにして明日からまた頑張るんだ!」という強い意志力のある人ならいいのかもしれませんけどね。

でもそういう人だったとしても、ダメダメなイメージで終えるよりは、「今日はこんなもんだ、でも明日は更にもっとうまくなる!」というようなイメージのほうがいいと思いますよ。

 

とにかくいいイメージで終えるというのは、時間のない人には大切なポイントだと思います。

たとえばライブ本番直前の練習とかになると、特に大事です。

 

仮に本番でうまく弾けなかったりした場合には、終わってからの楽屋でもう一回弾いてみるとか、家に帰ってすぐ弾いてみるとかしておくと、次につながります。