ギターレッスンをやっていて、最も多く寄せられる相談は、ズバリ「コードがうまく押さえられない」というもの。
やましんのギターレッスンは弾き語りがメインなので、とにかくコードが主体になります。
一見すると簡単そうに見える…というか、上手い人が弾いているのを見ると、いとも簡単そうに押さえているコード・・・。
それでも、初心者の人が実際にやってみると、なかなか上手く押さえられません。
コードが押さえられない理由
まず、指が届かない。
そういう場合には、まず無理矢理にでも、補助して指を広げ、そのコードの形を押さえてもらいます。
まるでヨガや体操の教室みたいですね(^^;
でも、そうやってまずは形をとってみて、そしてだんだんその形を自分でもできるようにしていく。
まさに体操と一緒です。
だけど、自分では「届かない」と思っているような指の形でも、実は手首の位置や指を向ける方向などを変えてみると、決して届かないということはないんです。
仮に今は届かなくても、だんだん指が柔らかくなっていくと届くようになります。
とにかく初心者の人がすべきことは、届くようになる指の向き、手首の角度などを探す、ということです。
とりあえず形ができたら
なんとか届くようになったら、こんどはちゃんと音が出るような押さえ方、隣の弦を触ってしまって音がミュートされないような押さえ方を探っていく。
様々なコードを弾きながらこのプロセスを繰り返して行くうちに、気がつけばだいたいのコードが押さえられるようになっていきます。
大事なところは、一つ二つの苦手なコードをずっと延々繰り返し練習することではありません。
こんな練習、つまらないですよね。すぐ飽きます。
音がちゃんと出なくても、いろんなコードを押さえてみること。
音がちゃんと出なくて、コードの移動もスムーズにできなくても、いろんな曲を弾いてみること。
そうやっていくうちに、指がストレッチされて、そして力もついて、だんだんと、最初は押さえられなかったコードが押さえられるようになっていくわけです。
練習の際のポイント
練習の際のポイントですが、やはり自分の感覚だけでは行き詰まることが多いです。
なので、弾ける人、上手い人はどんなふうに弾いているのか、しっかり見るといいと思います。
苦手なコードを、上級者はどんな指の形で弾いているのか。
手首の角度は?
どの指のどの関節がどんな風に曲がっているのか?
他の指との距離は??
画像、映像などでよくチェックするといいでしょう。
指しか写っていませんが、コードを写真で表示しているサイトもあります。
これを見るとわかりますよね。
もちろん、直接習うのに超したことはありません。
目の前で見て、そして実際にやってみて、矯正してもらう。
そうすることで、余計な遠回りをすることも防げます。
昔話になりますが、昔は今みたいに動画が簡単に見れたりすることもありませんでした。
だから、コードの図を見ても、本当にそんな形で押さえることができるの??と疑問を持ちながらの独学です。
音楽雑誌に載っているギタリストのライブの写真を見て確かめたり、テレビに出てくる歌謡曲や好きでもないバンドのギターリストの手を注視したり。
一瞬しか映らないのでなかなかわかりませんけどね。
当然、誰かのライブを観に行った時は、ギタリストの左手をガン見です(笑)
生で見て、学ぶことのメリット
生で見て学ぶことは、意識の面でもメリットがあるんです。
目の前で、生身の人間が実際にやっていることって、リアリティがあるでしょう?
同じ人間がやっている(笑)
だから出来る気がしてくるんです。
どうしても画面越しだと、リアリティが薄れますからね。
なので、レッスンもそうですけど、本当はできるだけ生で観れる機会に足を運ぶのが一番お進めですね。
やましんがオープンステージ/オープンマイクをなどを開催しているのも、そうした理由です。
もちろんレッスンの時には目の前で見本をお見せしますよ(笑)