これからギターを始めるとして、どれぐらいの期間でまともに弾けるようになるのか?
気になるところですよね。
「まともに」というのがどの程度かという話にもなりますが、まずは1曲弾けるようになる期間というのを、様々な条件のもとに考えてみましょう。
「個人差」の正体
当然ですが、どれくらいで弾けるようになるかは、人によって違います。
「個人差」ですね。
でも、そもそもこの「個人差」っていうのは何でしょう?
才能でしょうか??
才能というのは、生まれつき持っているもの、ということですよね。
確かに、生まれつきギターの才能を持っている、と思われるような人もいます。
みるみるうちに上達していき、他の人たちの中でも群を抜いてうまくなっていく人は確かにいます。
でも、そういう人の様子をよく見てみると、実は生まれつきの天才ということでもなかったりします。
じゃあなぜその人だけ上手くなっているかというと、そういう人のほとんどは、練習量が違うのです。
人の何倍も練習していたりします。
要するに、他の人よりもいっぱい練習した、集中して練習しているから上手くなった、それだけの話なんです。
特別に才能があったわけではなくて・・・
ただ、中には、他の人と練習量が変わらないのに上手くなってしまう人もいます。
そういう人は本当に天才なんでしょうね、だけど、滅多にみかけません。
結局のところ、『わっ!この人天才じゃないの??』って思えるような人って、ものすごい量や密度の練習をしているだけなんですよね。
ただ別の角度からみると、『それだけの練習ができるという才能』があるのかもしれません。
でもそれは才能というよりは、それだけ好きだから、ということなのかもしれませんね。
練習の間隔を開けないこと
練習量は多いほうがいい、ということはもちろんですが、効率のいい練習としては、1週間に1回、まとめて長時間練習する・・・
というよりは、短時間でもいいから、できるだけ毎日練習するほうがいいです。
前の練習からの間隔を開けないことですね。
もちろん長時間を毎日するにこしたことはないですが・・・
特に初心者の方は、指や手首の関節を柔らかくしていく、指の力をつけていく、という「ギター用の基礎的な体づくり」をする時期ですから、間を開けずに続けることが大事!
「うまく音が出ない」と嫌になってしまっても、その練習自体決して無駄ではありません。少しずつ着実に、体づくりをしているのだと思って続けてくださいね。
毎日練習したとして、1曲弾けるようになるのはいつ?
どんな曲かによりますが、やましんギターレッスンで初めての人におすすめしているような練習曲は、コードが4つ、5つ程度の曲です。
そして、それも簡単な弾き方にアレンジして取り組んでもらっています。
全く初めての人が、これらの曲をとりあえず弾けるようになるまで、だいたい1〜2ヶ月ぐらいを目安にしています。
繰り返しますが、毎日練習できる人の場合です。
なかなか練習時間が取れない方は、もう少しかかるのは仕方ありません。
それで、毎日練習して、1ヶ月でできたといっても、たどたどしい演奏にはなると思います。
コードの移動がうまくいかなかったり、音が全部出ていなかったり。
それでもまあ、その曲の伴奏かな、とわかるぐらいにはなっていただけたらと思います。
完璧に弾けなければいけないのか?
とはいっても、1ヶ月、2ヶ月の間、同じ曲ばかり練習しているのもつまらないかもしれません。
また、その曲がある程度できたとしても、さらに完璧に弾けるようになるまでは時間がかかります。
それまで、さらにその曲ばかり練習しているのも退屈でしょう。
やましんギターレッスンでは、その「ある程度」(といってもかなりゆるい…笑)ができそうになった時点で、すぐ別の曲の練習をおすすめしています。
その理由は、1、2ヶ月経ったぐらいでは、基礎的な力がまだできていないからです。
その状態で、『完璧に』曲を仕上げることは難しいです。
もっといろんなパターンの曲を練習していく中で、「基礎体力」をつけていかなければなりません。
もちろん、基礎的な力を養えるように簡単にアレンジした曲での練習ですが。
そのため、ちょっと言葉は悪いんですが、「中途半端な仕上がり」の状態で別の曲に進んでしまう、ということを最初のうちは繰り返します。
だからといって、今までの曲の練習を一切やめるということではなくて、前の曲と並行して、別の曲に取り組んでいけばいいんです。
そうしているうちに、だんだんと前の曲のクオリティも上がっていきます。
簡単な曲から始めよう
とにかくおすすめしたいのは、簡単な曲から始める、ということです。
それこそ、1、2ヶ月である程度弾けるようになる曲です。
独学で、いきなり難易度の高い曲をコツコツと練習していこうとする人もいるようですが、かなり遠回りになります。
やはり基礎ができていないからですね。
簡単バージョンにアレンジした曲は、実際に原曲と雰囲気が違って面白みが半減するかもしれませんが・・・
現実問題として、原曲通りにいきなり弾けるなんてことはありえないですしね。
いきなり難しいことにチャレンジして、いつまで経っても弾けるようにならなくてあきらめてしまう・・・
それよりも、簡単バージョンでもとりあえず弾けるようになっていったほうが、断然効率もいいんですよ!