曲を作り始めた頃
やましんがギターを弾き始めたきっかけは、「シンガーソングライター」に憧れたこと…
という記憶がありますが、実際、最初に曲を書いてみたのは、いつのことだったか・・・
遠い昔過ぎてよく思い出せませんが、10代の頃であることは間違いありません。
ただ、なぜ「よし、作ってみよう!」と思ったのかは、何となく覚えています。
それまで、ギターの練習をするのに、いろんな人のいろんな曲をコピーしていました。
といっても、実際にアコースティックギターの音が聞こえ、ギターが中心となっている曲じゃないとあまり練習にならないもので、そういう音楽を選んで、探して、聞いていました。
必然的に、ジャンルは少し古いフォークソングが中心になっていました。
決して元々フォークソングが好きだったわけではないんだけど、アコースティックギターで演奏している曲となると、ロック・ポップスでは少なかったんですね、当時は。
同じようなコード進行のパターンが…
というわけで古いフォークソングを半ば無理矢理聞いては、そしてコピーしていた(楽譜を買って来てコードを調べたりもよくしていました)わけですが、基本的に、フォークソングって、同じようなコード進行が多いんですね。
C-Am-F-G…とか(笑)
で、似たようなコード進行の曲ばかりやっていたせいで、ある日何気なく、ギターも持たずに曲を聴いていた時に、「あぁ、この曲もC-Am-F-Gだなぁ」と思ったんです。
ということは、他の曲も、聞いただけで分かるのか??
と、早速実験してみたくなりました。
まぁその結果は、分かった曲と、分からない曲があったわけですが、ただその日をきっかけに、曲を聴いて、コードを取るということがとてもやりやすくなったのです。
と同時に、聞いて分かるってことは、作れるんじゃない??と思ったのです。
そうやって簡単な曲をコピーしているうちに、どのキーの曲でどのコードを使えば不自然じゃないかというのも分かってきていました。
後で調べてみたら、それはダイアトニックコードとか言われるものに近かったわけですが・・・
とにかく理屈はともあれ、キーがCならC、G、FとAm、Em、Dmを使っておけば間違いない…と。
(Bm♭5とかは難しいのでなし…笑)
まぁそんなこんなで、当分はそのコードを順番に鳴らしながら、それに合うメロディーを鼻歌でつけて、「作曲」的なことをしていましたね。
もちろん、キーがCばっかりではアレなんで、DとかGとかでコードを置き換えて。
キーがEやAになるとバレーコードが多くなるので、最初のうちは使わず(汗)
でもそうこうしているうちに、全部同じような曲ばかりになるし、並行していろんな曲をコピーしていくうちに、違うコードの入れ方もだんだん分かってきて。
結局、コピーしながらコードの使い方を覚えていった、という感じですね。
それでメロディーの付け方もだんだん上手になっていったと思います。
作曲方法を誰にも習わず、何曲も作っていた
やましんは、作曲をちゃんと人に習ったことは一度もないのです。
聞いてきた音楽が、教科書のようなもの。
曲作りを初めてからは、レコードやCDを聞くのも「作曲の参考になるように」というのを意識して聞くようになっていたと思います。
どんなコードを使っているのか、どんなコード進行なのか・・・それを盗むようなつもりで聞いて、そしてコピーしていました。
以前にも書いたけど、結局、作曲のために一番勉強になるのは、やはりコピーなんだなと思っています。
コードとか関係なく、思いついたメロディーだけで作曲をする人も多いようですが、それでもやはり、聞いてきた音楽が素材となって、オリジナル曲が出来てくることにはかわりありません。
しかも、ただ聞くだけじゃなくて、一旦自分でコピーをしてみる、そうすることで自分の中に取り込んで、血となり肉となるものなんじゃないかな、と思うんです。
個性/オリジナリティっていうのも、そうやって音楽性が育ったあとに出てくるものであって、基礎ができていない段階でのオリジナリティっていうのは、なんだか不安定なような気がいつもしています。